東京に住む娘さんから昨年の4月に「修理や調律をして貰いサイレント機能を付けてまた使いたいと考えてます。修理など出来るのか、一度見て頂きたいと思ってます。」とお問い合わせをいただきました。
土地柄で大変湿気が多い状態で色々と問題ありでしたが、ご予算などの都合や私が入院してしまったりでお預かりするまで1年経っていました(汗)

いつも松本ピアノ輸送にお願いしています。
仕事も対応も丁寧で安心しておまかせできます!!
 

 

とにかく一刻も早く乾かしたいので外装を開けました。
サビは少なかったのですが、カビや虫食いが多数あり。
当然スティックも多数・・・

 

4日間、除湿機と扇風機で強制的に乾燥させました。(写真なし)

 

鍵盤ブッシングクロス貼替

先日同じ修理をした甲府市Sさまのピアノは使用による摩耗でしたが、今回は虫食いです。
セーターなどに穴を開けるあの虫の名は「ヒメマルカツオブシムシ」。
ピアノは羊毛を使用した部品が多数あるので被害にあうことが多々あります。

(フロントは写真撮り忘れ)
写真を中心に、前々回に載せていなかった工程をご紹介します。

まずは剥がします。
 

 

穴のサイズをコントロール

 

蒸気で剥がしただけだと接着剤などが残ってしまうので、丁寧に取り除きます。
削りすぎると穴のサイズが変わってしまいますし、接着剤が残っていると接着不良の原因になります。
 

 

 

貼っていきます。
バランスブッシングクロス

 

フロントブッシングクロス

 

接着剤が乾いたら余分のクロスをカット
 

 

潤滑目的でテフロンパウダーを
 

 

コテを当てて安定させます
 

 

 


完成です。

まだまだ他の作業は続きますが、今日はここまで!

 


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